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鈍感紀行

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06/19/21:29
東日本縦断(3)

目が覚めると酒田の辺りだった。
外は薄明るくなってはいるがまだ暗い。
この時間帯の空が俺は大変に好きである。
街が目を覚まし、人々が動きはじめるそのすこし前。

うとうととしていると羽後本荘を過ぎ、向かいのご夫婦が起きた。おはようございます。
ひたすら北上し、秋田着。平日ということもあり、スーツ姿のサラリーマンが多くいた。
彼等の日常の、窓ガラス一枚隔てたこちら側は非日常の世界である。
グッズの販売と大館で駅弁の積み込みがあるとの放送が入った。
通路に出ると既に長蛇の列。30分ほどかけてキーホルダーを買い、自席に戻って車内販売のワゴンからコーヒーを買った。
ゆっくりと時間も流れていたが、気付けば青森県に入っていた。もうまもなくはまなすの旅も終わり。
弘前を過ぎ、雪化粧をした水田とおぼしき平地を見ながら荷造り。
新青森を出て、ほどなくして青森に着いた。
はまなすの車両を出て、ホームに立つ人々を眺める。
青森駅は雪の中。北へ向かう人の群れはみんな無口。
連絡船、と書かれた案内だけがかつての名残だった。
あんまりぼんやりしていると40分後に新青森を出る新幹線に乗り遅れるのでスーパー白鳥で新青森へ。新青森からははやてで仙台まで南下。
座席のコンセントで充電しつつ、旅行の連絡を済ませる。
どこもかしこも雪の世界。
ときおりトンネルを抜けて山あいを走り、またトンネルに入る。
眠くなってきたが寝過ごすととんでもないことになるのでぐっと堪える。
盛岡で人の出入りがあり、仙台へ走りはじめた。
人も増え、ビジネスマンが忙しそうにパソコンに向き合っている。

ふと気付くとまもなく仙台に着くところだった。
そろそろヒマを持て余してきたところ。
仙台で降り、明日来るのになあと呟きながら改札を出た。
もはや下見である。
改札そばの立ち食いで牛タンそばを食し、快速で福島へ。
終点まで乗るので寝ていても良いのである。

頭が軽く痛む。
浅い眠りから覚めた後の症状。
福島が近付いていた。
ゆっくりと荷物をまとめ、郡山行きに乗り換える。
車内は混み合っていた。座る場所はなさそうだ。
車内の広告にぼんやり目を通していたら、須賀川で前の席があいた。
上野まで一人旅。あと5時間の退屈。

郡山で黒磯行きに乗り換え。
えてして県境の区間にあたるところは人の流れが少ないのだが、車内は高校生で埋まっていた。
仕方がないので荷物を網棚に載せ、吊り革につかまる。
いろいろなことが頭の中を駆け巡る。
「昨日の試験どうやろうか・・・」
「みんな無事に来られるかなあ・・・」

結局立ったまま黒磯に着いた。
ここからは上野まで乗り換えなし。
空いた車両を見つけ、座席を確保。
もう眠気もなくなり、退屈との戦いである。
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